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時を紡ぐいえ

お施主様の要望を確認し実施設計へと進むところだった「庭に住むいえ」。


プラン内容を踏まえた建築費やお施主様の資金計画を考える中でもう少し建物の規模や内容を見直したいという意見が出たため、元のプランをただ修正しても良い家にはならないと考え、それならばと改めてプランを作成し提案をさせていただきました。

 

前回までのお施主様家族とのやり取りも手伝って、敷地や周辺環境への新たな見方も出来、納得の行くプランをご提案することが出来ました。

 

今回ご提案したプランは、「時を紡ぐいえ」。

 

「住む」ということは、この地に根ざし、日々暮らしの営みを重ねていくということ。そして、その場所は家の内部にとどまらず庭や道路、近隣や地域へと広がっていくことでしょう。無理なく当たり前のように、家の内と外を行き来する日々がこの場所と共に時を紡いでいきます。

 

という願いを込めてプランさせていただきました。

 

結果は、大変気に入っていただけました。良かった。

 

 

一部修正をし、これから実施設計へと進んでいきます。
※実施設計とは、ご提案したプランをよし具体的な寸法で表したり、平面図などでは表しきれない細部の状態を図面に現し、施工会社に渡すための図面のことです。これが無いと、思わぬものが出来上がります。

 

住宅建築において、ビジネスの観点からすると売上の回転を上げたり、コストカットを図るために打合せの回数を制限したり、打合せや工事の期間を短くする傾向にありますが、それらがお施主様にとって幸せなことかは疑問です。

 

全てを否定するつもりはありませんが、家族が長きにわたり幸せに暮らすべき建物を数回の打合せで片づけていいわけがありません。

 

お互いが納得できる家づくりのために労力を惜しまずにがんばっていきます。

 

建築設計事務所RENGE

http://www.casa-lotus.net