「斜の家」
建物の空間に「斜」を取り入れることで適度な距離感とつながりを表現しました。
家族で使用するスペースと個々が使用するスペースそれぞれをつなぐのがコア部分としての「斜」です。斜に構えるというのは、正対するよりも距離をおく印象を与えます。
これを建物に取り込むことで近いのに広く、離れているのに近く感じるという演出をすると同時に、吹抜けとしての空間を充分に確保し、優しい光が溢れる場へと変えました。
OPEN HOUSEにご来場いただいたのがきっかけで知り合った施主ご家族。ある時、良さそうな土地があったけど家が建てられるのか?とご相談いただきました。
その土地は約30坪。ご近所の方曰く「家が建つと思わなかった」という狭さ。でも、だからこその価格。
そこで、建てられる大きさに限度はあるものの、こんな工夫をすれば快適な家になるのでは?と、スケッチをしながら説明。そんなやりとりから家づくりが始まりました。
親子4人が暮らす住宅です。
家族構成:夫婦+子供2人
構造:木造軸組構法
規模:2階建て
建築面積:53.72㎡
延床面積:89.86㎡
意匠設計:建築設計事務所RENGE 工藤健志
構造設計:株式会社ムー建築設計 宇賀神享
施工 :君島建築有限会社 君島進
屋根 :ガルバリウム鋼板縦はぜ葺き
外壁 :ガルバリウム鋼板
開口部 :アルミ樹脂複合サッシ/ペアガラス
内壁 :クロス貼り
天井 :ラワン合板・赤松格子
床 :杉無垢フローリング
玄関格子:杉板